紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  紀伊半島で問題となっている外来生物

 2005年6月1日に、略称・外来生物法(正式名:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)が施行され、併せて、「特定外来生物」が指定されました。その後、2006年2月1日に第2次、2006年9月1日に第3次の「特定外来生物」の指定がなされました。

 この中で、紀伊半島で野生化して生息する種は、下記の通りです(外来動物関係)。

 外来生物法で指定された特定外来生物以外の外来生物も多種類いますが、主に農林害虫がそれにあたります。

昆虫:

(農業害虫)
ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ、タバココナジラミ・バイオタイプQ、アワダチソウグンバイ、マメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、イネミズゾウムシ、ヤサイゾウムシ、アルファルファタコゾウムシ、ブタクサハムシ、アオマツムシ、スクミリンゴガイ

(街路樹の害虫)アメリカシロヒトリ、ヤシオオオサゾウムシ、ヒロヘリアオイラガ

(花粉媒介虫)セイヨウオオマルハナバチ
 トマトなどの授粉に使うセイヨウオオマルハナバチが、特定外来生物に指定されましたので、このハチを使用する農家、生産法人は、環境省への使用の届け出と、栽培施設の開口部を蜂の逃亡防止用のネットでふさぐことが義務づけられました。違反すると、罰金100万円〜300万円以下、懲役1〜3年以下の罰則がかかりますので、くれぐれも注意して下さい。
 なお、紀伊半島地域で、セイヨウオオマルハナバチが逃亡して野生化しているという情報はまだありません。

 −>届け出の方法 (環境省のホームページ)
 −>
逃亡防止用ネットの張り方(農業・食品産業技術総合研究機構・野菜茶業研究所ホームページ)

三重、和歌山、奈良の3県における外来生物(動物)リスト(農業害虫を除く)
[PDFファイル]

外来動物関係のニュース記事・コーナー

オオクビキレガイという殻長3センチ前後の茶色の細長い巻き貝が、和歌山県田辺市で大量発生。1988年に北九州市で初めて発見されてから、福岡、佐賀、山口に分布域が拡大している。本種は、和歌山県では2001年頃からみつかっていて、野菜の苗などを加害することが分かっている。(紀伊民報 2007.1.15)
コクチバスは急速に分布拡大しているが、東海地方では約2年前に岐阜県で初めて確認された。(朝日新聞 2007.2.5)


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